- Titan SFTP Serverは、Webサービスの「パスキー認証」に対応していますか?
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現状、Titan SFTP ServerはWebAuthn規格に基づく「パスキー認証」には直接対応していません。
しかし、ご安心ください。SFTPサーバーが標準で採用している公開鍵認証は、Webのパスキー認証と技術的な思想を共有する、極めて安全性の高い認証方法です。
- パスキー認証とSFTPの「公開鍵認証」の違いは何ですか?
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どちらの認証方法も、セキュリティの核となる原理は公開鍵暗号方式です。しかし、利用される環境とプロトコルが異なります。
特徴 Webのパスキー認証 SFTPの公開鍵認証 基盤技術 WebAuthn(FIDO2標準) SSH(Secure Shell)プロトコル 主な用途 Webサイトやアプリケーションへのログイン認証 サーバーへの接続認証とファイル転送 鍵の管理 OSやブラウザに内蔵された認証器(スマートフォンなど)が管理 クライアント側で秘密鍵ファイルを管理 フィッシング耐性 プロトコルレベルでフィッシングに強い設計 秘密鍵の厳重な管理とパスフレーズの使用で高いセキュリティを維持 Webのパスキー認証が実現している「パスワードレス」で「フィッシングに強い」というセキュリティ上のメリットは、SFTPが長年、公開鍵認証によって実現してきたことと同じです。SFTPは、ファイル転送という目的に特化し、この強固な認証方式を標準でプロトコルに組み込んでいるのです。
- SFTPサーバーで最も安全に接続するにはどうすれば良いですか?
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Webサービスにパスキー認証が推奨されるように、SFTPサーバーへの接続では公開鍵認証が最も推奨されます。
Titan SFTP Serverで公開鍵認証を使用する際は、以下の点を徹底してください。
- パスワード認証の無効化: サーバー側でパスワード認証を無効にし、公開鍵認証のみを許可します。
- 強力な秘密鍵の作成: RSA 4096ビットなど、強度の高い暗号アルゴリズムで鍵ペアを作成します。
- 秘密鍵の保護(パスフレーズ): 秘密鍵には必ず強力なパスフレーズを設定し、第三者が秘密鍵を入手しても簡単に使えないように保護します。また、秘密鍵ファイルは、所有者以外が読み書きできないように適切なアクセス権限(パーミッション)を設定することも極めて重要です。
Titan SFTP Serverは、ファイル転送のセキュリティを最大限に確保するため、これらのSSH公開鍵認証を完全にサポートしています。安心してご利用ください。
秘密鍵の管理(アクセス権限を含む)は、クライアント側での作業となります。
最新バージョンは 2.0.36.2943 です。
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